第6回 見えないところで育つもの
- コラム

🌱第6回 見えないところで育つもの
お子さんの成長を見守る中で、
「どうしてあの子はやる気が出ないんだろう」
「何度言っても分かってくれない」
そんなもどかしさを感じる瞬間は、誰にでもあると思います。
けれど、人の成長は、花が咲くようなものです。
咲くときは一瞬でも、
その下では、長い時間をかけて根が育っています。
🌾 見えないところで育っているもの
子どもたちは、表には出さなくても、
日々、たくさんのことを感じ、考えています。
うまく言葉にできない悔しさ、
自分への小さな失望、
そして、「自分はまだまだだ」と感じる気持ち。
それらはすべて、
次の一歩へとつながる“根”のようなもの。
見えないところで、確かに成長している証です。
🌸 塾での小さな習慣
授業の終わりに、子どもたちと一緒に
「今日、自分がよかったこと・がんばったこと」を
一つずつ振り返る時間をつくっています。
最初は照れくさそうにしていた子も、
少しずつ、自分の中の「できた」に気づき始めます。
「字をていねいに書けた」
「最後まであきらめずに考えた」
そんな小さな気づきが、
“自分を信じる力”の芽を育てていくのです。
🌼 目には見えないけれど、大切なこと
子どもたちが伸びるとき、
その前には、必ず「伸び悩む時期」があります。
見えない時間こそ、
心の根っこが育つとき。
焦らずに、比べずに、
「いま、この子の中で何かが育っている」と信じて、
どうか、あたたかく見守ってあげてください。
✨ 今日のひとこと
「見えないところで、いちばん大事なものが育っている。」
